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(今や、今しかない!)
部屋が真っ暗になると、しばらくして志摩は布団からぬけだした。
そーっと、できるだけを音をたてないように反対側のベッドにちかづいて、すでに眠りについた勝呂の傍に顔をよせる。
こんなに至近からみることなんて滅多にない。瞼をとじた寝顔は、眼光のするどさがなくなってふだんの数倍可愛かった。
(あかん。可愛いとかいうたら、キレさせてしまうわ)
感想はこころのなかだけにしておくとベッドにのりあげる。横たわる勝呂の身体をはさんで真上から見下ろした。空気も極力動かさないようにとそろりそろり行動したおかげか、勝呂はまったく目覚める気配がない。
(よしよし、順調順調)
今夜は勝呂とふたりきりでいられる最後の夜だった。明日には入院していた子猫丸がかえってくる。負傷した肋骨の痛みなんていってられない。
(子猫さんには悪いけど、こんなチャンス当分こーへんやろし)
音をたてず掛け布団を剥ぎとりTシャツをまくっておなかのあたりを掌で撫でた。
「っ、何や……!」
「坊、しー」
勝呂はすぐに起きてしまった。
人差し指を唇にあてて静かにするようにうながす。別にふたりきりなのだからそんなに静かにしなくてもいいのだが、ひそひそしていたほうが妙な臨場感がでていい。
勝呂の両足の間に腰をおろして動きやすい姿勢を確保した。
肌に触れるなり一瞬にして覚醒してしまった勝呂は、何がなにやら状況を読みとれない様子で口をパクパクさせている。
「静かにしといてください。すぐ終わると思うんで」
「はぁ? 何いうとんのや、おま……っ!」
静かにっていってもきっとききやしないだろう。先に目的を達成させてだまらせるほうがきっと早い。
勝呂の股間のイチモツを短パンのうえから握りしめてみると、途端に勝呂の身体が硬直するのがわかった。
(あれ、勃ってはる)
布越しにも熱がつたわるその男根は勃起していた。
びっくりして顔をあげると勝呂は掌で自分の声を抑えている。声が漏れるのを我慢しているみたいだった。
そんな姿はやっぱり可愛い。
「坊、何やえっちな夢でもみてはったんですか?」
「おまっ、何やねん!」
「いや、だってこれ……勃ってはるみたいやし」
そこまでいうと勝呂の顔が真っ赤になっているのがわかった。
本当は暗闇でみえないけど、空気でかんじる。きっと、今ゆでダコみたいになっている筈だ。
「何しとんねんて! 離せっ、アホか」
怒った勝呂に手をはらわれると、顔をちかづけてつめ寄る。
「……何や」
ものすごく警戒した声だ。でもそんなのにはめげない。
「なんかムラムラしません? せっかくやし抜きっこしましょーや」
「……はぁ!?」
「他人の手のほうがぜったい気持ちいいですて。俺、中学の修学旅行でやったんですけど、めっちゃよかったですし」
「何いうてんねん、志摩」
「だから、ここ一緒にシコシコしましょって」
股間を指さしていってやると、勝呂はポカーンと口をあけた。間抜けた顔がまた可愛い。
(坊てほんまにかいらしいなぁ)
勝呂が放心している隙がチャンスだ。志摩はふたたび性器をにぎりこむと上下に扱きはじめた。
(たぶん、坊は快感に弱い)
志摩はそう思っていた。一途な性格でストイックに鍛練にはげむ姿は同い年して脱帽するが、同い年だからこそこの快感には勝てないことも知っている。
(こんな気持ちええこと、我慢できるヤツがおったらみてみたいわ)
勝呂は禁欲的すぎる。だから、たぶんそれほど自慰もしていないのではないかとすら思えるときがあった。
案の定、数回こすっただけでにぎった性器はさらに大きくなる。自分があたえた刺激で勝呂が興奮していることがわかると、つられてこちらも興奮する。
気をよくして短パンのなかに手をいれようとしたとき
「やめぇ!」
と、手をはらわれた。
「何でですのん。坊、こんなになってるやん」
「男同士できしょいわ」
「たんなる抜きっこですて。坊、やったことないですか? ふつうみんなやってますよ。ほら、気持ちええでしょ」
いってからもういちど性器をにぎる。あいかわらずかっちかちで、いくら“きしょい”といわれても何の説得力もない。
やはり勝呂は刺激に弱いのだと確信する。そうなると、口でいうより身体にきかせるほうが早い。有無をいわさず短パンのなかに手をつっこんで、性器を直につかんだ。
(すげ……)
ダ イレクトにつたわる熱さがすごい。勝呂の興奮のすべてが一極集中していて、それを物語るかのようにどくんどくん脈打っているのがわかる。自分でするときの ように上下に扱き親指の腹で亀頭の括れのところや裏筋を擦ってやると、手を引き離そうと志摩の腕をつかんでいた手の力がだんだん緩んでくる。そればかり か、殺しきれない声が吐息にまじって漏れていた。
(うわー……、声もエロい)
AVできくのより何倍もすごくて、思わず生唾をのみこむ。もっと勝呂を気持ちよくさせて、もっといろんな声がききたい。
手の動きをはやめて、性器を追いあげる。先っぽの割れ目からぬる~とした汁がでてくると、それが全体にいきわたって滑りがよくなり扱くスピードがあがった。
勝呂はもう抵抗できる状態ではないらしい。すでに志摩の腕から手が離れ声を漏らさないように必死に口をおさえて、いちど起きあがった布団の上にふたたびしずんでいる。
仰向けになった身体が震えていた。我慢しているのだ。短パンを足の付け根までおろすと、いきりたったでかい雄が天井むいて飛びだした。
ぐしょぐしょに汁の溢れた先端をぐりっと擦ると
「やめっ!」
と、とつぜん勝呂が起きあがってきた。
びっくりして動きがとまる。でもそれは一瞬のことで、勝呂がいまイキかけたことを察した。
「だしてええですよ」
「アホか、自分でやるわ! 離せ! 志……摩っ!」
(坊はここが弱いんやな)
割れ目を何回もぐりぐりしてやると、切羽詰まった勝呂の指が志摩の手を剥がそうとひっかいてくる。でもそれもやっぱり力がない。
「ほんまに、……あっか……んっ、志摩っ、志摩! ……駄目や、あか……!」
嫌がる声を無視していちばん感じるらしいところを刺激しつづけると、勝呂はとうとう身を捩って布団に顔をうずめて身体を痙攣させた。
にぎった性器から生温かい液体がとろりと垂れおちる。イったのだ。
(めっちゃ……エロい)
本当は気持ちいいくせにさいごは離せといってくるあたりがあまりにも勝呂らしい。
(そういう素直やないとこも好きなんやけど)
絶頂の余韻でなんども痙攣する身体を眺めながらそっと性器から手をはなす。みると、掌に大量のどろどろした精液が付着していた。
「……いったいどんだけ溜めてはったんですか」
なかば呆れながら声をかける。怒られるかなと不安になったものの、反応はなかった。
「坊? え、坊……?」
身体を揺すると、力のぬけた腕がだらんと反対側にシーツに落ちる。勝呂は意識を飛ばしていた。
(えーーーー!)
衝撃でことばにならない。たかだかイったくらいで気を失うなんて、そんな話はきいたことがない。
「マジですか、坊……。つーか、これどうしたらええん……」
完勃ちした性器がいたくてツキツキしている。これから勝呂ににぎってもらおうと思っていたのに。
(坊……、刺激に弱すぎや……)
嬉しいやら空しいやら、パンツに手をつっこむと自分で自分のムスコを握りしめ熱を追いあげていった。
おしまい
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